集計・分類・要約・解釈……Excelの“地味に重い”作業に頭を抱えることはありませんか？

COPILOT関数ならそんな面倒な作業も一発処理が可能。口コミの感情分類、P/L（損益計算書）の要点抽出、経費の自動仕分けまで、プロンプトを書くだけで下ごしらえが完了します。

本記事では、2025年8月にExcelに追加された、COPILOT関数の概要・使い方・活用シーンなどを解説します。

なお本記事は、もともとSHIFT AIの会員コミュニティ内で限定公開していた内容を、特別に一般公開しています。SHIFT AIでは、こうした実践的なAI活用ノウハウを日々研究・発信しており、誰でもすぐに実務で活かせる形で情報提供を行っています。

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表の中でAIに指示（プロンプト）を渡し、範囲データを“理解→加工→出力”させるための関数です。拡張子や単純な置換ではなく、テキストの意味や数値の文脈を踏まえた分類・要約・計算・説明テキストの生成が可能です。

【損益計算書の分析】

1.データ範囲を整える：ヘッダー行を付け、列の意味を明確化

動画内では１行目の「項目」「実績」「予算」「差異($)」「差異率(%)」

2.セルに関数を書く：プロンプト＋参照範囲を指定

今回使用したプロンプトは以下。

=COPILOT(“この損益計算書を分析し、注目すべき点を教えてください”,A1:E30)

【経費の仕分け】

1.データ範囲を整える：ヘッダー行を付け、列の意味を明確化

動画内では１行目の「摘要」「カテゴリ」「カテゴリ一覧」

2.セルに関数を書く：プロンプト＋参照範囲を指定

今回使用したプロンプトは以下。

=COPILOT(“経費をカテゴリ分けしてください。”,”A2:A21″,”カテゴリはこれらを使用してください”,”E2:E24″)

プロンプト作成のコツ

• 出力形式を先に指定（例：「2列（分類, 理由）」／「表形式」／「日本語で簡潔に」）
• 禁止事項や優先ルールも明記（例：「当てはまらない場合は『その他』」「推測はしない」）
• 用語定義を与える（例：「接待交際=取引先との飲食」）

• 口コミの整理：CS改善や機能開発の優先度決めに
• P/Lの分析：定例資料の“要点だけ”を即生成
• 経費の仕分け：月次の科目分類を下書き自動化
• 営業資料作成：要件メモ→提案の骨子（箇条書き）を生成
• アンケート分析：自由記述のテーマ別クラスタ＋要約
• 家計管理：カード明細の説明 → カテゴリ自動付与

AIの分類・要約は高精度でも誤判定や解釈のぶれは起こり得ます。特に会計・法務・医療など、判断を誤れない領域は必ず人が最終確認をするようにしましょう。機密データの取り扱いは社内規程に従い、テスト用ダミーで検証→本番適用が基本です。

• 再現性：プロンプトが曖昧だと結果が揺れる
• 監査：元データと結果に検証列（OK/要確認）を設置
• セキュリティ：個人情報・取引情報は取り扱い方針に準拠

COPILOT関数を使えば、表データの下ごしらえ（分類・要点化・一次集計）が数分で完了します。口コミ整理・P/L要約・経費仕分けなど、面倒な作業はAIに任せて、人は判断と提案に集中できます。まずは小さな範囲で試し、プロンプトを磨きながら適用範囲を広げていきましょう。

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