【実績者インタビューVol.24】“ピンチの数だけ、チャンスはある”──AIで人生を再構築した、一人のジェネラリストの物語
AIは“誰かを助けたい”という想いを行動に変えるための道具だ。
SHIFT AIに所属し、AIを活用してユニークな成果を上げている会員を紹介する【実績者インタビュー】。今回登場するのは、和歌山を拠点に活動するなかてぃーこと中田直希さんです。
鶏肉ECから映像制作、そしてAIコンサルタントへとキャリアを広げてきた“変化の達人”です。
40歳で映像制作に挑戦し、国際観光映像祭で受賞。SNSでは「猫とこたつと思い出みかん」がバズを起こし、PR TIMESでのプレスリリースがアワードを受賞しています。
一方で、コロナ、鳥インフルエンザや関空の橋にタンカーがぶつかった巨大台風の被害、取引先不祥事など、事業の根幹を揺るがす“4連続の危機”も経験しました。それでも、彼は前を向きます。「大変という字は“大きく変わる”と書くんです。ピンチの数だけ、チャンスがある。」
SHIFT AIでの学びをきっかけに、AIを武器に再び立ち上がった彼の歩みを追います。
なかてぃー
「有限会社nakatx(ナカタクス)」で取締役専務を務める。デザイン会社、ITコンピュータ関連会社出身で、写真・映像・企画など幅広い領域で経験を積む。 食品EC「チキンナカタ」の店長として兄と経営を行うが、鳥インフルエンザや台風、取引先不祥事、コロナなどの外的要因で事業が大打撃を受ける。その後、クリエイティブ制作に軸を移し、映像や写真、Webデザインなどの領域で活動した後、40歳を機に映像制作に挑戦し、国際観光映像祭で受賞する。2025年、SHIFT AIに入会し、わずか1カ月でAI案件を受注。現在は企業や自治体のAI導入・業務改善を支援するAIコンサルタントとして活動の幅を広げている。
- 職種
- AIコンサルタント/有限会社nakatx
- SHIFT AI受講歴
- 2025年3月入会
- 受講した講座
- Claude
Cursor
Genspark
Gemini
GAS
Google AI Studio - 収入before→after
- 鶏肉EC時代:外的要因で売上激減 → AIコンサル転身後:安定収益化+顧問8社契約
目次
デザイン会社から鶏肉EC、そして映像の世界へ
現在なかてぃーさんは、「有限会社nakatx(ナカタクス)/旧・中田鶏肉店」取締役専務を務めています。取締役専務を務める一方で、現在はAIコンサルタントとして活躍するなかてぃーさんのキャリアは、意外にもデザイン会社から始まりました。
「デザイン会社にいた頃から、グラフィックや撮影の現場が好きで、写真撮影をしていました。今とは違い、どちらかといえば“表現する側”に立っていたと思います」
その後、兄と共に食品EC「チキンナカタ」を立ち上げ、ネットスーパーの店長として運営に携わります。
「ネットショップを運営しながら、当時は撮影やデザインの仕事も自分が担当していました。今はスタッフのメンバーや外部の協業デザイナーの方にも仕事を手伝ってもらっているので、仕事に余裕も生まれてきました」
そんな、なかてぃーさんはご自身の特性をこのように語ります。
「器用貧乏なんです。だから、手伝ってくれている方がいるとはいえ、商品写真もPR映像も、LPデザインも全部できるのですが、良くも悪くも“なんでも屋”みたいになっています(笑)
社名を変えることになりましたが、今も鶏肉屋がメインの業務です」
しかし、鶏肉の事業で経営の根幹を揺るがすほどの出来事が、一度に4つも発生してしまいます。
“4連チャンの危機”──失って気づいた「やれることの多さ」
順調に見えた事業に、次々とトラブルが襲います。台風で大切に育てた鶏が4万5000羽も犠牲になったかと思えば、鳥インフルエンザが追い打ちをかけ、取引先の不祥事が起きたかと思えば、極めつけがコロナ禍でした。
「当時を振り返ると、ほんまにカオスでした(笑)。会社の寿命がつきかけました…。父の会社を継いだ部分もあったので精神的にもとても辛い時期でしたね。
鶏肉屋の経営が傾きかけましたが、『止まっていてもしょうがない!』『これまでの経験を活かして、何か新しいことをやってみよう!なんでもやってやろう』という気持ちで、映像や企画、ホームページの制作の仕事を副業という形で受注していきました」
その後、なかてぃーさんには友人の企画サポートもあり、とある転機が訪れました。友人と「猫用こたつ付きみかん」を企画し、 SNSで話題となったのです。
それが後にPR TIMESのプレスリリースアワードの特別賞を受賞することになります。
「保護猫団体とコラボしてリリースした猫用のこたつが当時のTwitterでバズりました(笑)商品が良くても、知ってもらえなければ始まらない。
なので、企画力やマーティングがやっぱり大事だなと、改めて気がつきました。“結局、自分が何を売るか”だけで考えると、埋もれてしまいます。“どうアイディアや企画を活かして、人に伝えるか?か大事”だと強く感じたんです」
そんな人生の山も谷も経験したなかてぃーさんですが、なぜSHIFT AIに入会したのか―― そのきっかけは“ある想い”があったそうです。
「AIでなんとかできるかもしれない」──SHIFT AI入会の決意
SHIFT AIを知り、2025年3月に入会したなかてぃーさん。転機は2025年2月、友人からの一本のメッセージでした。
「私の友人が“スタッフが5人一気に辞めた、要するに”助けてほしい”って言うメールが入ったんです(汗)その時、自分自身が少しAIで業務効率化を始めていた時期だったので、AIでなんとかできるかもしれないと思ったんです」
ですが当時のなかてぃーさんは、AIを活用した案件の受注に懸念点も抱いていました。
「AI活用の可能性は感じていたのですが、知識が中途半端でした… それにAIのコンサルをした経験がまだなく、価格もさることながら教え方もどうすればいいのか?と悩んでいたところに、SNSで木内さんがAIで喋っている動画を見つけました」
そしてなかてぃーさんは、体系的に学べる場所やコミュニティに入る必要があると思い、SHIFT AIの講座を受講することに決めました。
「必要に駆られていたのはもちろん、大変な時期をサポートしてくれた友人を助けたいという気持ちが強かったです」
以前からAIを触っていたなかてぃーさんですが、特に実務でも重要となる講座がありました。
「AIコンサルタントの講座は特に役に立ちました。入会してすぐにAIコンサルタントにならざるを得ない状況だったので、非常に役立ちましたね。
『AIコンサルタントとして最適な月額の受注金額はいくらなのか?』『友人の会社の負担にならない受注金額はいくらが適正金額なのか?』――このような悩みも、AIコンサルタントの講座を受講していたおかげで解消しながら、案件を進めることができたんです」
なかてぃーさんは、SHIFT AIに入会する前からAIに触れていました。10年前にGoogleのAI博士(レイ・カーツワイル)の “AIが世界を変える”という話に感動し、イベントに会いに行ったりするほどAIに興味がありましたが、すべて独学でした。
どんなにAIを独学しても、実務への落とし込みは難しかったといいます。
「AIはやれることが多いし、様々なツールがリリースされているので、追いきれないですよね。何をどのように活用すれば、本質的な課題を解決できるのかしっかりと学ぶ必要があると思いました」
そして、SHIFT AIで受講した内容をなかてぃーさんは、実務でアウトプットをしていきます。
Claude×Cursorで突破した“予算ゼロ案件”
入会して最初の仕事は、まさにAIの力を試される機会となりました。低予算の中でのホームページ制作が、SHIFT AIでの学びを活かす現場となったそうです。
「“30万~40万円程度しか予算がないけどホームページを作ってほしい”という相談を受けたんです。ちょうどその頃、ClaudeがWeb構築に対応して、Cursorでバイブコーディングできるようになりました。『これならいける!』と思って組み合わせたら、本当にできたんですよ(笑)」
なかてぃーさんは、AIを活用し、短期間かつ低コストでサイトを納品し、40万円で受注しました。
「AIを活用すれば“できない理由”を減らせる。 中小企業でも、少ないリソースで確実に成果を出せるようになります」
その成功をきっかけに、顧問契約やコンサル案件が増えていきました。続く2カ月目には、AI顧問として複数社と契約し、42万円を達成、5カ月目には新規の相談が増え、月収50万円を突破する成果を生み出したのです。
「自分はズバ抜けたスピード感があるタイプではないですが、SHIFT AIの学習構成が“実装ファースト”だったので、“学ぶ→使う→成果が出る”のサイクルが自然に回り始めました。特にAIコンサルタント講座が役に立ちましたね」
顧問8社・自治体派遣──“AIにこだわらないAIコンサル”の仕事術
現在、なかてぃーさんは8社の顧問として、DX・AI導入・業務改善を支援しています。
「AI導入は、ツールを入れることが目的になりがちなんです。ですが大事なのは“何を解決したいのか”を明確にすることです。セキュリティーかコストか、優先順位を見極めて最適な手段を選ぶようにしています」
案件をこなす中で、和歌山県の自治体DXコンサルにも登録し、商工会議所からのAIのエキスパート人材として、派遣案件も担当しています。
AIの活用と経営者ならではの人脈も駆使して、案件を受注するなかてぃーさんですが、バイタリティに関して彼は以下のように語ります。
「自分がADHD傾向なので、色々やってみたいというのがありました。本業もやりながら、あれもこれもやりたいという好奇心が湧いてきました。事業が傾きかけて、4回の困難を乗り越えて、メンタルが強くなりましたね(笑)」
そして数多くの困難を乗り越えたなかてぃーさんは、現在の仕事のスタンスについてこのようにコメントを残してくれました。
「ありがたいことに、ネットショップ関係の経営者が多く、AIについて教えてほしいと言われる相談がフェイスブック経由で増えました。
AIの活用だけにこだわるのではなく、クライアントの現場を楽にすることが目的です。 AIは、そのための“手段”にすぎません」
活動の幅は広がりつつも、なかてぃーさんはあくまで“現場主義”を大切にクライアントワークに注力しています。
「AIも人生も、変化の連続」」──これから学ぶ人へ
インタビューの最後に、これからSHIFT AIで学ぼうとする人へのメッセージを聞きました。
「SHIFT AIで学べたことがきっかけで、AI関連での収入が増えました。利益ベースでは、他事業と比べてもかなり高いですね。社内でも私しかAIコンサルはできないため、今後はUdemyなどで情報を発信し収益を上げていく戦略なども考えています」
なかてぃーさんの現在の活動は、一見すると順風満帆ですが数多くの困難に直面したからこその今があります。そして最後にAIと人生について、このようにコメントを残してくれました。
「先程も話した通り、人生は何が起こるかわかりませんし、天国と地獄のどちらも経験しました。いまは変化のスピードが物凄く早い時代です。AIも人生も、変化の連続です。
変化を怖がらずに、変化を“楽しむ側”に回った方がいい。SHIFT AIはその第一歩を支えてくれる場所だと思います」
(※ ダーウィンの進化論の話で、最も強い種が生き残るのではなく、最も変化に対応できた種が生き残る という言葉が好きなので、この言葉をいつも意識しています)
撮影場所: WeWork Shibuya Scramble Square
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