理想と現実のギャップに耐えられない——証券マン11年、AIを学びAI/DXコンサルへ|実績者インタビュー Vol.28
矛盾に耐えられず会社を辞めた。
AI学習3ヶ月目で500万円案件を掴んだ。
【実績者インタビュー】では、SHIFT AIに所属し、AIを活用してユニークな実績を出している方々を『AIシフター』と銘打ち、インタビューを行います。彼らがどのような軌跡をたどり、どんな風にAIを活用しているのか。素朴な疑問をぶつけながら、その成功の秘訣を探ります。
今回登場するのは、愛媛県在住の原田敬介さん。証券会社、ブランディング会社経営、組織開発コンサルティングファームを経て、現在はAIを活用した組織変革コンサルタントとして活躍しています。
SHIFT AI入会1年目で累計売上2600万円という驚異的な成果を叩き出しました。その根底にあるのは「理想論で勝ち切る美しさの追求」という独自の哲学でした。
「言ってることとやってることが違うのは、僕にとって本当にきついんです」
そう語る原田さんが、なぜAIの世界に飛び込んだのか。どのようにして短期間で成果を上げたのか。その軌跡を辿ります。
原田敬介
大学卒業後、大手証券会社に入社し、営業・金融商品の販売・M&A業務などに11年間従事。その後、企業の「言行一致」を支援するブランディング会社を設立。組織開発コンサルティングファームに参画、2024年、SHIFT AIに入会。2025年6月にAI/DXコンサルタントとして独立。 AIを「組織文化と業務設計を変える力」として捉え、AI×組織開発の実践に取り組む。ChatGPTやGeminiを活用した戦略設計・壁打ち・業務改善支援などを通じ、入会1年で累計売上2600万円を達成。「理想論で勝ち切る美しさの追求」を人生のテーマに掲げ、AIをフル活用できる制度設計、企業文化の醸成を掲げAIコンサルティングモデルの構築を進めている。
- 職種
- 組織変革コンサルタント、AI・DXコンサルタント
- SHIFT AI受講歴
- 2024年8月入会
- 受講した講座
- AIコンサル講義
- 収入before→after
- 累計売上 2600万円 before:非公開
目次
証券マンから起業家へーー「言行一致」を求めて歩んだ道
原田さんのキャリアは、証券マンとしてスタートしました。大手金融機関で11年間、営業や金融商品の販売、組成、M&Aなどに携わってきました。しかし、そこで直面したのは「理想と現実のギャップ」でした。
「金融機関は『お客様のために』と言います。でも実際にやってることは違うんじゃないかって、疑問に思うことがあったんです。言ってることとやってることが違うのは、僕的にはすごくきついんですよ」
この違和感が積もり、11年目で退職し、ブランディング会社を立ち上げました。
「企業に対して、言ってることとやってることの一気通貫性を作りましょうというのがブランディングだと思うんです」
しかし、「ブランディング」と言っても手掛ける企業は様々でした。中には「ブランディング」を謳いながら、外側だけを整えてるだけの会社もありました。原田さんは「外側だけのブランディングは無意味、内側から変わらなければ実効性がない」と心中で思っていました。
「なら、内側に入って、マインドセットから変えていかないと、どんなブランディングも絵に描いた餅になってしまうと思ったんです」
そんな原田さんの思いに共感したのが、東京の組織開発コンサルティングファーム会社でした。
「元々繋がりのあった東京の組織開発の会社の方に話したところ、『それってうちと思ってることが一緒なんで、一緒にやろうよ』という形でジョインしました」
この会社「マインドセット」は、BtoCではコーチングカンパニー、BtoBでは組織開発のカンパニーとして活動していました。原田さんはここで、エンタープライズ向けの組織開発や、100億円規模の急成長ベンチャーへの組織開発など、幅広い業務に携わりました。同時に、原宿でパーソナルトレーニングジムのマーケティング業務にも関わり、起業家の体と健康を守るというコンセプトで活動していました。
AIとの出会いーー「絶対来る」という確信
2024年8月、原田さんはSHIFT AIに入会しました。AIを本格的に学び始めた理由について、こう語ります。
「世間的にはそんなに早くないと思ってます。でも耳に入ってくる中で、『AIってもう絶対来るよね』という感覚と、自分がリテラシー上げていかないといけないなみたいなっていうのは強烈に思ってましたね」
原田さんがAIを活用する目的は明確でした。
「多くの企業がAI導入に失敗しています。ツール導入や教育だけじゃなくて、業務フロー、制度設計、運用の、組織文化みたいなことが、作られていないとAIを導入しても意味がないんです」
つまり、単なるツール導入ではなく、組織変革としてAIを捉えています。
「人間力」がAIの出力を決めるーー原田流AI活用論
原田さんのAI活用は、ChatGPT、Gemini、Claudeなどスタンダードなツールが中心です。しかし、その使い方には独自の哲学があります。
「AIの出力がイケてるのか、何が間違ってるのか、どう癖があるのかってなかなか判定ができないじゃないですか」
原田さんは、AIを使いこなすには「人間力」が必要だと強調します。
「AIの出力の質は入力者によって全然出力が違います。その答えも万能だと思われがちですが、よく見たら“全然ダメじゃん”ということがあります。AIが出してきた新しいアイディアであったとしても、そのマーケットに本当に刺さる訴求なのかとか、そういうところは、センスというか感覚ですよね」
3ヶ月で500万円ーー「上位レイヤー」を狙う戦略
原田さんは入会3ヶ月目で500万円の案件を獲得しました。その秘訣は「レイヤーの理解」にありました。
「企業を階層で考えた場合、4つのレイヤーがあります。1番上は経営レイヤーで戦略を定めます。その次がそれをプランニングするレイヤー、そのプランで決まったことをマネジメントっていうレイヤーがあって、最終的にそれを実行に落とし込んでいくレイヤーがいるんです」
多くの企業が注目するのは実行レベルの研修ですが、原田さんはあえて上位の戦略レイヤーにアプローチします。
「研修って1番レイヤーが低いとこにあると思っていて、上の方針が変わった瞬間に全部吹き飛んじゃう。今、世の中でリスキリングやAI導入などが声高に叫ばれていますが、全部下のレイヤーの話なんです。そこで上位へと訴求ができるようになると比較的単価も上がってきます」
この戦略により、中小企業向けAI内製化支援500万円、データ基盤構築支援300万円など、高単価案件を次々と獲得していきました。
原田さんは次世代の変革を見つめています。それが「AIネイティブの登場をきっかけとした社会変革」です。
「近い将来、AIネイティブ世代が社会にやってきます。彼らにとってはAIは当たり前の存在で、漠然とした懸念から”AI禁止”を掲げたり“使いこなせていない”企業は、彼らからすれば”意味不明”と見なされるでしょう」
だからこそ、「企業が生き残るために、AIフレンドリーな企業体質への転換しなければなりません」と指摘します。
そのためには単にAIを「学ぶ」だけでは不十分で、AIを使いこなしたうえで「普段の業務に組み込み、定着させる」ことが必要です。
ではAIを真にフル活用できる企業とは、どのような状態でしょうか。
原田さんは「AIの燃料となる『あらゆるデータが溜まっている状態』を前提としている」と語ります。
「いまだに残る紙のアナログ。ベテランの頭の中にだけナレッジが属人化している状態。様々なツールにデータが分散し、使いたい時に使えない状態。これらを打破し、企業活動の全てがデータとして蓄積され、AIが使える状態を創り出すことが、私の新たな挑戦の核心です。
「迷う=やりたい証拠」
最後に、これからSHIFT AIで学ぼうとしている方へのメッセージを聞きました。
「今はAIの人材が圧倒的に足りない。DXやAIの部署がある方が少ないくらい。だから、AIを本当にちゃんと身につければ年収1000万円くらいって絶対行くと思ってるんですよ。大事なことなので、もう一度言います。1000万円までなら絶対にいけます。」
そして、行動することの大切さについて、こう締めくくりました。
「迷う=やりたい証拠。失敗してもそのプロセスがきっとお金になるはずです」
証券マンから始まり、ブランディング、組織開発、そしてAI/DXコンサルタントへ。原田さんの歩みは、「理想論で勝ち切る美しさの追求」という一貫した哲学に貫かれています。
AIは単なるツールではなく、組織と人を変革する力。原田さんの挑戦は、AI時代における新たなコンサルティングの形を示しているのかもしれません。
SHIFT AIでは、こうしたさまざまな「AIシフター」の挑戦を応援しています。無料セミナーやコミュニティで、あなたも一歩を踏み出してみませんか。
撮影場所: WeWork Shibuya Scramble Square
無料セミナーへの参加はこちらから
SHIFT AIの最先端AI活用×マネタイズが
学べる限定特典付き
これらの特典は、SHIFT AIがこれまで20,000人以上に届けてきた
「実務直結のAIスキル」のノウハウを、
国内外の先端事例と組み合わせ、誰もが再現できる形に体系化したものです。