【実績者インタビューVol.20】“声を奪われても、表現は奪われない”──元引きこもりのナレーターがAIと出会い、AI人材を目指す軌跡
AIは脅威じゃない。“自分を進化させるチャンス”なんです
SHIFT AIに所属し、AIを活用して新たなキャリアを切り拓いている会員を紹介する【実績者インタビュー】。
今回登場するのは、フリーのナレーターとして活動する小林将大さんです。民放のテレビ番組のナレーションを長年担当していた小林さんですが、テレビのレギュラー番組を離れ、再びゼロから自分のキャリアを組み立て直している最中にAIと出会いました。
ナレーターとしての矜持を胸に、AIを味方につけた彼は今、再び表現の世界に立っています。学生時代は引きこもりだった時代という挫折も強さに変え、プロのナレーターからAI人材へのキャリアを歩み、林さんの軌跡を紹介します。
小林将大
東京都出身。高校中退後、アルバイト先での一言をきっかけに声優の道へ進む。スクールで技術を学び、プロナレーターとして独立。以後、テレビ番組や企業VPなど幅広いジャンルでナレーションを担当。民放のレギュラー番組を降板後、声優事務所とのマネジメント契約、長年のマネージャー契約を解消しフリーへ転向。「このままでは声の仕事がAIに代替されるかもしれない」という危機感から、2025年7月にSHIFT AIへ入会。ChatGPTやGenSpark、NotebookLM、VOICEVOXなど多様なツールを学び、営業資料や顧客リスト作成をAI化。営業活動を再構築し、入会後わずか数カ月で新規反応30件・追加売上150万円を達成した。現在は「ナレーション×AI」の掛け合わせによる新しい表現領域の開拓に挑戦中。
- 職種
- 肩書:ナレーター/AIラーニング実践者
- SHIFT AI受講歴
- 2025年7月中旬入会
- 受講した講座
- ・AIライター記事作成
・AIライター案件獲得
・漫画生成
・ChatGPT講座入門
・ChatGPTマスター
・GPTs
・VOICEVOX
・NotebookLM講座
・Copilot
・Dify
・GenSpark
・生成AIパスポートシリーズ講義
・ライター講座
・AIトーク講座 - 収入before→after
- 本業売上+約15万円(営業資料刷新による案件増)
目次
テレビから離れて“次の武器”を探すまで
小林さんは、まさに「声」と共に歩んだキャリアでした。テレビ番組のナレーション、企業VP、CM──数多くのスタジオを渡り歩いてきましたが、転機は突然訪れました。
「ある番組を降板した後、長年お世話になっていたマネージャーとの契約も満期を迎えました。翌日からすべての案件を自分で取りに行く必要が出てきたんです」
人脈はあっても、安定とは程遠いワークスタイルの中、趣味の筋トレの延長でパーソナルトレーナーの道も模索しながら、生活を立て直す日々の中で、ふと耳にした言葉が心に残ったそうです。
「AIに仕事を奪われる時代が来るというニュースを見て、“時代が変わるなら先に学べばいい”と思いました。技術が進化するスピードの早さも感じる中で、『今のうちに勉強しないと時流に取り残されるぞ…』と強く感じました」
AIを脅威ではなく「再起のきっかけ」と捉えた小林さん。ナレーターとして、表現者として、自分の声を時代に合わせてアップデートするその第一歩が、SHIFT AIへの入会でした。
SHIFT AI入会の決意と学びの始まり
小林さんは、2025年7月中旬、SHIFT AIに入会。当初はChatGPTを検索代わりに使う程度でしたが、入会直後のイベントで大きく意識が変わりました。
「SHIFTの2周年イベントの翌日、原田将臣さんのリアル講義に参加したんです。 “AIを使って人生を再設計している人たち”の話を聞いて、これは本気で取り組まないといけないと感じました」
それから小林さんは、毎日のように講座動画を視聴し、実践に取り組む日々が始まりました。GenSparkで資料を作り、AIライター講座でライティングの基礎を学び、NotebookLMで情報整理を試しました。
「新しい言語体系を覚える感覚で面白かったんですよね。ですが、やっぱり自分の本業となる“声”とAIを掛け合わせたい思いが強かったんです。SHIFT AIで学んだことがきっかけで、AIコンサルという道も模索するきっかけになりましたね」
本業・ナレーションにAIを掛け合わせ、可能性を広げる
AIを学びながらフリーランスとしてナレーターの活動をする小林さんですが、最初に成果が出たのは、意外にも営業の現場だったそうです。
「営業資料をGenSparkで一新したんです。制作会社や広告代理店に向けた提案書を作り、ボイスサンプルと合わせてメール営業をしたら、反応が一気に増えました」
営業リストの作成から資料生成、翻訳対応まで、AIで自動化しました。すると、新規反応は約3~4件増え、追加売上は最大15万円に増えました。
「AIが得意なのは、“準備を早くすること”なので、資料作成の時間が半分以下になりました。AIのおかげで“本番の仕事”に集中できるようになったんです」
営業効率の改善だけでなく、提案内容の質も向上。以前は断られていた企業からも再アプローチの連絡が届き 「AIで資料を作ってるの?」と驚かれることも増えました。
AI音声・映像制作、"ナレーション特化AIボイス"が次の挑戦
現在、小林さんは次のステージを見据えています。それは「自分の声をAI化する」ことです。
「合成音声の精度が年々上がっているので、まずは自分の声をAI化し、ライセンス契約までできるようにしたいです。ナレーターの仕事はAIに代用される可能性が高いと言われていますが、ナレーターの“息づかい”や“間”、“抑揚”までは再現できません。だからこそ、そこに人間が関わる余地があると思っています」
自身の声をベースにしたAIモデルの試作を検討し、ゆくゆくは複数ナレーターの声を集約した「ナレーション特化AIボイス」プラットフォームの構想を掲げています。
さらに、林さんは、映像制作までを一気通貫で行う体制も視野に入れています。
「動画生成AIの進化も凄まじいので、動画生成も覚えたら自分でCMが作れると思いました。一気通貫型でCMができたら、コストカットにも繋がりますし、BGM制作などのコストも下げることできると思いました。表現の全工程をAIと一緒に作る時代が来ると思います」
「せずにはいられない」から始まる仕事観
小林さんのキャリアの根底にあるのは、少年時代の“偶然の一言”でした。
「実は私は高校を中退して、眼鏡屋でアルバイトをしていたんです。その時に、同僚の女の子から“いらっしゃいませの声、がとても素敵だね”って言われて…(笑)。それで“声の仕事も面白そうだな”と思って、声の世界に進みました。
もともとアニメやゲームが好きだったので、声優も考えましたね。でも声優ではなく、ナレーターになりたかったんです。自分の中で何とか這い上がろう、声の仕事で成り上がろうと思っていました。そこで、2017年頃に、ナレーターとして開業届けを出し個人事業主としてスタートしました」
そんな小林さんの生き方の根底には、ハングリー精神があるそうです。
「このナレーターとして活動していくなかで“何クソ、この野郎!”という気持ちで頑張ってきました。この業界の景気が下火になったとしても、仕事が来るのをただ待つのではなく、自分で営業をして仕事を獲得するという能動的な姿勢が大切だと思います。
自分もAIについての知識も知見もゼロでしたが、原田さんの講義を見てまず自分にもできそうだと感じたんです。やってみなきゃわからない。AIも、人生も、まず自分から動いて、触ってみることが大事だと思います」
小林さんが心に残っている言葉があります。
「“もし宝くじで7億円当たったら、なにを辞めて、なにを始めますか?”この質問に、“始めたいこと”があなたの“せずにはいられないこと”なんです」
今後の展望とSHIFT AIへのメッセージ
現在は生成AIパスポートの勉強を進めながら、G検定やE資格にも挑戦中。目指すのは、AIコンサルタントとしてのキャリア確立です。
「ナレーターとしての経験が、クライアントとのコミュニケーションにすごく役立つんです。声は、“伝える”だけじゃなく、“伝わる”を設計するもの。AIコンサルも同じで、技術よりも人の理解が大切だと思っています」
最後に、これからSHIFT AIで学ぶ人へのメッセージを聞いた。
「AIの未来に不安を感じている人ほど、早く触った方がいいです。AIは怖いものじゃなく、自分を進化させてくれる存在です。僕自身、AIに出会って、もう一度“声”の力を信じられるようになりました」
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