50代デザイナーが見た「AI黎明期」の風景——3DCGからメタバースまで手がけた熟練クリエイターの再起動|実績者インタビューVol.42
一時期はAIで受注激減
そこから始まった50代の逆襲
【SHIFT AI実績者インタビュー】では、SHIFT AIに所属し、AIを活用してユニークな実績を出している方々を『AIシフター』と銘打ち、インタビューを行います。彼らがどのような軌跡をたどり、どんな風にAIを活用しているのか。素朴な疑問をぶつけながら、その成功の秘訣を探ります。
今回登場するのは、長野県在住のクリエイター、CHIHIROさんです。印刷会社からキャリアをスタートし、デザイン業界で30年以上の経験を積み重ねてきました。その後も、VTuberプロデューサーや3DCGやメタバース制作などを手がけるマルチクリエイターとして活躍。しかし、50代を迎えた今、AIの波に直面し、これまで築いてきたキャリアが揺らぎ始めました。
「53歳でこの業界にいると、正直、案件が取りづらくなってきたんです」
そんな危機感から、2025年6月にSHIFT AIへ入会。AIを「敵」ではなく「味方」につけることを選んだCHIHIROさんは今、AIスキルを追加し、新たな創作のステージへ歩み始めています。
CHIHIRO
印刷会社から始まり30年以上のデザイン経験を持つベテランクリエイター。2018年にVTuberプロデュース事業を立ち上げ、3DCGモデリング、MV制作、メタバース構築まで一人でこなすマルチクリエイターとして活動。2020年に独立しフリーランスに。50代で受注案件の激減とAIの台頭という二重の危機に直面し、2025年6月にSHIFT AIへ入会。現在は多様なAIツールを駆使し、新たな創作の可能性を模索している。
- 職種
- ・フリーランスデザイナー ・映像クリエイター ・VTuberプロデューサー ・3DCG/メタバースクリエイター
- SHIFT AI受講歴
- 2025年6月入会
- 受講した講座
- ・基礎学習動画(レベル1〜4)
・画像生成系ウェビナー
・動画生成系ウェビナー
・GPT活用講座 - 収入before→after
- AIを使う前:年収1000万円超(2022〜2023年) AIを使った後:移行期のため売上減少中、AI活用での収益モデル構築中(目標:年収2000万円)
目次
印刷会社からVTuberプロデューサーへ——30年のデザイン遍歴
高校卒業後、印刷会社に就職したことでCHIHIROさんのデザイナーとしてのキャリアが始まりました。版下制作やキャラクターグッズのデザイン、そしてデザイン事務所での修行を経て、ソフトウェア開発会社でデザイン統括として20年間勤務し、医療系ソフトウェアからゲームアプリまで、幅広いUI/UXデザインを手がけてきました。
転機は2018年、副業として始めたVTuberプロデュース事業が、CHIHIROさんの創作活動を大きく広げることになります。
「当時はまだVTuberという言葉も定着していない時代。キズナアイが2016年、2017年には四天王という時代ですから、かなり早い方でしたね」
3Dモデリング、ミュージックビデオ制作、グッズ展開、ファンクラブ運営まで、すべてを一人でこなしました。
「メタバース上で撮影して、動画編集もして。原画も動画も、アニメーションの概念も全部理解していたので、一通りのクリエイティブを自分で完結できたんです」
2020年に独立してフリーランスとなってからも、メタバース制作やAR/VRコンテンツなど、最先端の技術に挑戦し続けました。しかし、2023年頃から状況が一変します。
「逆風」の中での模索
2023年、CHIHIROさんは画像生成AI「Stable Diffusion」に出会います。しかし、その道のりは決して平坦ではありませんでした。
「結構辛かったですよ。当時はもう散々叩かれましたから」
当時、AIによる画像生成に対する世間の風当たりは強く、クリエイティブ業界からの批判も少なくありませんでした。
それでも2024年のAI技術の飛躍的な進化を目の当たりにして、CHIHIROさんは果敢に挑戦を続けました。
「もたもたしてられない。自分のスキルをAIの方に徐々に高めていかないと」
アジアIPコンテスト in Tokyo 2023 AIアートキャラクター部門 最優秀賞、AICU月例コンテスト「勝ち取れ! 雑誌連載」 ノンジャンル/art部門受賞など逆風の中でも少しずつ結果が返ってくるようになってきました。
しかし、スキルとは別の危機が追い打ちをかけました。
50代での転換点——受注案件激減という現実
「23年、24年頃から極端に受注案件が減り始めたんです」
マルチデザイナーとして好調だった売上が急激に落ち込み始めました。その理由は、AIだけではありませんでした。
「50代を超えると、案件が取りづらくなってきているんです。発注する側が当然私よりも年下になると、50代のデザイナーってなかなか響かないんですよね」
さらに追い打ちをかけたのが、リモートワーク案件の激減です。
「コロナ禍が明けてフルリモート案件が激減しました。地方在住者にはかなり不利な状況です」
長野県在住のCHIHIROさんにとって、東京への出社要請は大きな障壁となりました。受注案件は減り、AIに仕事も奪われるのではないか。二重の不安に苛まれてしました。
SHIFT AI入会——「基本のキ」を学び直す決意
2025年6月、CHIHIROさんはSHIFT AIに入会します。きっかけは、AIコンテストへの応募でした。
「結果は全然ダメでした(笑)。でも、ウェビナーを聞いてみたら、月額もそれほど高くない。自分の立ち位置や独学で学習してきたAIスキルレベルを確認する意味でも、一度きちんと学んでみようと思ったんです」
SHIFT AIでは、画像生成系のウェビナーを中心に受講しました。同時に、様々なAIツールを実験的に使い分けるようになりました。
今では、CHIHIROさんは多様なAIツールを駆使して、新たな表現の可能性を探っています。
「実写系ならVeo 3、2Dのゆるキャラ系ならVidu AI。それぞれのツールに得意分野があるんです」
しかし、CHIHIROさんの制作は単なる実験に留まりません。
「必ずテーマを設けて、誰のために作るのかを考える。技術紹介などではなく、作品として着地させるようにしています」
新たな収益モデルへの挑戦
現在、CHIHIROさんは複数の収益源を模索しています。
「正直、まだAIを活用した案件は、クライアント企業が様子見の所もあり、単価が安いです。それでも、案件数自体は急激に増加しています。メタバースがはやった時と同じ現象ですね」
AIの進化が爆速な昨今において、業務委託の動きも慌ただしくなっているのを感じます。
- AI動画を活用したメンター業務
- AI動画スキルを活かしたSNSショート動画制作
- 建設業のヒヤリハット事例のイラストをAI生成で自動化
など新しく身に着けたてホヤホヤのAI生成スキルが新しい案件獲得へと直結しています。
今後は、せっかくのキャリアを武器に、YouTubeチャンネルでの発信や、同世代のクリエイターに向けたAI活用の啓蒙活動など、AI Artistとしての活動に軸を移していきたいと考えています。
50代クリエイターへのメッセージ
「50代でバリバリAIやってる人って、なかなかいないんですよ」
CHIHIROさんは、同世代のクリエイターたちに向けて、こんなメッセージを送ります。
「私たちの世代は、アナログからデジタルへの転換を経験してきました。だから今回のAI革命も、きっと乗り越えられるはずです」
そして、最も重要なのは「危機感」を「チャンス」に変える発想だと語ります。
「今まで業務委託していた内容は、AIにより自分で簡単に作れてしまう時代。デザインでも同じ事が起きています。そんな時代だからこそ、1億総クリエイター時代の到来です。今まさに創造する側に立つチャンスです」
インタビューの最後に、CHIHIROさんはこう締めくくりました。
「SHIFT AIに入って一番良かったのは、同じ悩みを持つ仲間に出会えたこと。年齢も経験も違うけれど、みんなAIの可能性を信じている」
デザイナー歴30年以上。VTuberプロデューサー、3DCGクリエイター、メタバース制作者。そして今、AIクリエイター。
多彩な肩書きを持つCHIHIROさんですが、その本質は変わりません。新しい技術と向き合い、常に創造の最前線に立ち続ける、真のクリエイターの姿がそこにあります。
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